省エネ基準の話 その3「μ(ミュー)値もηA(イータエー)値へ」

Q値と同様に、H25年基準からμ値からηA値に代わりました。μ値とは夏期日射取得係数、ηAとは冷房期の平均日射熱取得率のことです。

μ値・ηA値どちらも、夏期において外皮(屋根・外壁・窓等)から実際に室内に侵入する日射熱量を数値化したもので、数値が小さいほど冷房効率が良いということになります。何が違うかというと、Q値とUA値のように床面積当たりか、外皮面積当たりかということです。

μ値=外皮の日射熱取得量の合計 ÷ 床面積

ηA値=外皮の日射熱取得量の合計 ÷ 外皮面積 × 100

ηA値は、H25年基準で省エネ地域区分ごとに基準値が決められています。いくらUA値(外皮平均熱貫流率)が基準をみたしても、実際に入ってくる日射熱量が多ければ、省エネ効率が悪くなります。もしηA値が基準を満たさなければ、外皮性能をさらに上げなければなりません(断熱材を厚くする等)。

ちなみに、津山市は省エネ地域区分「5」に該当します。

つづく...。

 

UA値・ηA値基準