省エネ基準の話 その2「C値(相当隙間面積)」

H11年基準ではQ値を求めるのに、換気や漏気(家の隙間から逃げる空気)によって失われる熱量も計算に含まれました。いわゆるC値(相当隙間面積)というもので、家全体の隙間面積が床面積1㎡あたり何㎠あるかということです。数値が小さいほど隙間が少なく気密性が良いということになり、C値が5.0以下の住宅が高気密住宅と呼ばれます。H11年基準施工当初はC値について、省エネ地域区分ごとに基準値が定められていましたが、途中で削除されたようです。(近年の住宅は、気密化が図られるのが普通ということ?詳細は不明)

C値(㎠/㎡)=家全体の隙間面積(㎠) ÷ 床面積(㎡)

しかし、H25年基準でUA値を求めるのに、換気も漏気も計算には含まれません。(後日投稿予定の一次省エネルギー計算に、この熱損失に相当するエネルギー消費量を計算上算入してる?詳細は不明)

しかしながら、高断熱と高気密はセットとして考えなければなりません。せっかく断熱性能を上げても、隙間だらけでは意味がありません。当然、その隙間から冷暖房された空気が逃げていくので、省エネにはなりにくいです。C値2.0以下、欲を言えば1.0以下を目指すべきかと思います。

実際にC値を求めるには、家が完成した後に現場で測定器等で計測しなければ求めることができません。ちゃんとしたC値を知りたい方は、いくらか費用は掛かりますが、是非測定をお勧めします。

余談ですが、「ファースの家」は、C値の平均が0.4~0.5㎠/㎡です。

下図は、気密の悪い家のイメージと気密化の目的です。

つづく...。

気密の悪い家

気密化の目的